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連載コラム「繁盛店への道」

RECOSO主任研究員大浦亮三が飲食店経営のヒントについて分かりやすく解説します。

  • 第4回 サービスからかけ離れたお店の実例 今回は「お客ではなく自分たちの都合で営業してしまったお店の実例」についてお話ししましょう。 顧客第一主義は偽り? 前回までに「接客」と「サービス」の違いについてを簡単に述べました。「接客」とは普遍的なものであり、かつ業務であって絶対やらなければならないもの、「サービス」とは個別的なものであってお客に感動を与えるものと定義しました。言い換えると「サービス」はお客の立場で考えて行動しなければなりません。このお客の立場で考える事を、最近の飲食店では見受けられない事が非常に多いのです。たしかにほとんどの飲食店では「顧客第一主義」を掲げているお店がほとんどです。しかしそのとおり実行されているかと言うと「???」 ...
    投稿: 2010/12/08 13:58、編集部担当
  • 第3回 サービスのよいお店とは 今回は「サービスの良いお店」についてです。 サービスとは 前回のコラムでは接客とはやらなければならないこと、やらないとクレームになることと述べました。では「サービス」とはどういうものでしょうか。結論から先に述べるとサービスとはお客に「感動を与えるもの」あるいは「感謝されるもの」でなければなりません。 これはどういうものかと言えば、例えば誕生日にレストランで食事をしたときに、そのレストランからデザートにケーキをプレゼントされたとか、赤ちゃんを連れてお店に行ったらベビーベッドが近くにあるテーブルに案内されたとかです。これらのサービスは、たとえそれがなかったとしてもクレームになったりお店の印象が悪くなったりすることはありません ...
    投稿: 2010/08/10 0:44、編集部担当
  • 第2回 接客がクレームになる場合 今回はまず接客とクレームについてお話します。一般的に飲食店で「サービスが悪い」とお客が感じる時とはどんな場合でしょうか。この場合はほとんどが前述の「接客」ができていない場合です。正確に言うと「接客が悪い」のです。 ・あいさつがない ・テーブルの案内で待たされる ・オーダーをなかなか取りに来ない ・料理が出るのが遅い ・スタッフを呼んでもすぐに来ないあるいはいない ・etc これらは間違いなくお客に「サービスが悪い店」と思われてお店に良い印象をもたれません。但しすぐにクレームになるかと言うとほとんどの場合はそうはなりません。上記のようなことがあってもよほどのことがない限り大半のお客は黙っていて、おおひろげにクレームを付けることなくお店を後にします ...
    投稿: 2010/06/28 4:23、編集部担当
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第4回 サービスからかけ離れたお店の実例

2010/12/08 13:31 に 編集部担当 が投稿   [ 2010/12/08 13:58 に更新しました ]

今回は「お客ではなく自分たちの都合で営業してしまったお店の実例」についてお話ししましょう。

顧客第一主義は偽り?

前回までに「接客」と「サービス」の違いについてを簡単に述べました。「接客」とは普遍的なものであり、かつ業務であって絶対やらなければならないもの、「サービス」とは個別的なものであってお客に感動を与えるものと定義しました。言い換えると「サービス」はお客の立場で考えて行動しなければなりません。

このお客の立場で考える事を、最近の飲食店では見受けられない事が非常に多いのです。たしかにほとんどの飲食店では「顧客第一主義」を掲げているお店がほとんどです。しかしそのとおり実行されているかと言うと「???」がつくお店が多いのもまた事実なのです。 先日こんな「???」な飲食店に遭遇したお話をしたいと思います。

時間は22時を少し回ったころ仕事を終えクライアント先から事務所に帰るときでした。私は一日にコーヒーを何十杯と飲む大のコーヒー好きですので、その時もコーヒーを一杯と思い、駅の近くのファーストフードに向かいました。そのファーストフードは22時30分までの営業でしたのでコーヒーを一杯飲むのにはまだ十分な時間があるはずです。そしてお店に入ると何と信じられない事が起こりました。「蛍の光」のBGMが店内に流れているのです。今流され始めたのか店内のお客も席を立って帰ろうとしている人が何人もいました。私は「あれ?」と思って、一度お店の外に出て入り口に書かれている営業時間を確かめました。そこにはやはり「~22:30」と掲示されています。再度お店に入りカウンターで注文をしました。 

私「ホットコーヒーをひとつ」 
店員「お持ち帰りでよろしいでしょうか?」 
私「店内で飲んでいきます」 
店員「まもなく閉店ですが」 
私「閉店までまだ30分近くありますよね」 
店員「はぁ」 
私「閉店時間までには帰りますから」 
店員「はぁ」 
私「ちなみにこのまま30分も蛍の光を流し続けるのですか?」 
店員「・・・・・」 
私「帰れといわんばかりで落ち着かないから止めてもらえます?」 

このようなやり取りのあと店員はしぶしぶ蛍の光を止めたのでした。なぜこのような事が起こるのでしょうか。理由は簡単です。このお店のスタッフは少しでも早く帰りたい。そのためには少しでも早く片付けをおわらせたい。お客が残っていると片づけがおわらないから早く帰ってもらいたい。ならば蛍の光を流して早く帰ってもらおう。という心理が働いたのでしょう。つまりこのお店のスタッフは自分たちの都合でしか考えていない、本来の主役であるお客の立場など全く考えていないという事になります。 

お店の営業時間というのはお店がお客にする約束事のひとつです。何時から何時まで営業してますからどうぞご来店くださいと公に示しているのです。その約束を守らないのは明らかにお客への背信行為です。後日このファーストフードの本部の幹部の方とお話しする機会があり、この事を申し上げたら大変驚いた様子ですぐに店を指導し改善するとのことでした。その本部の方が「商売人として恥ずかしい。商売人の心がないのか」と嘆いておいででしたが、スタッフにアルバイトが多いお店という現場レベルまでこの「商売人の心」を徹底的に浸透させるのは難しいという事でしょう。 次回もこの「お客の立場でのサービス」について「???」なお店の実話を挙げ考えていきたいと思います。  


商売人の気持ちをスタッフ全員に浸透させる

お店の営業時間というのはお店がお客にする約束事のひとつです。何時から何時まで営業してますからどうぞご来店くださいと公に示しているのです。その約束を守らないのは明らかにお客への背信行為です。後日このファーストフードの本部の幹部の方とお話しする機会があり、この事を申し上げたら大変驚いた様子ですぐに店を指導し改善するとのことでした。その本部の方が「商売人として恥ずかしい。商売人の心がないのか」と嘆いておいででしたが、スタッフにアルバイトが多いお店という現場レベルまでこの「商売人の心」を徹底的に浸透させるのは難しいという事でしょう。 次回もこの「お客の立場でのサービス」について「???」なお店の実話を挙げ考えていきたいと思います。  


第3回 サービスのよいお店とは

2010/08/09 23:54 に 編集部担当 が投稿   [ 2010/08/10 0:44 に更新しました ]

今回は「サービスの良いお店」についてです。

サービスとは

前回のコラムでは接客とはやらなければならないこと、やらないとクレームになることと述べました。では「サービス」とはどういうものでしょうか。結論から先に述べるとサービスとはお客に「感動を与えるもの」あるいは「感謝されるもの」でなければなりません。 

これはどういうものかと言えば、例えば誕生日にレストランで食事をしたときに、そのレストランからデザートにケーキをプレゼントされたとか、赤ちゃんを連れてお店に行ったらベビーベッドが近くにあるテーブルに案内されたとかです。これらのサービスは、たとえそれがなかったとしてもクレームになったりお店の印象が悪くなったりすることはありません。逆にこれらのサービスによって感謝したり、感動したりしてお店に好印象を持ちます。 

あるいはこういうことがあるかもしれません。荷物を両手一杯に持ったお客が、あるファーストフードに行きました。ファーストフードですから注文したあと、テーブルまでセルフサービスで料理を運ばなければなりません。しかしもしスタッフがその事に気づき「お席までお持ちいたします」とその料理をスタッフが運んでくれたとしたらどうでしょう。お客は感謝し「親切なお店、サービスの良いお店」と好印象を持つことでしょう。この例ではフルサービスのレストランでは当たり前のことが、セルフサービスのレストランでは「サービス」として成り立つことを表しています。 

サービスとはお客様に感謝されること


つまり「サービス」とは お客にとって事前に期待されていないことを実行されて、感謝や感動できることだと言えるのです。そしてサービスとは「接客」のように普遍的なものではなく、お客一人ひとりに個別的なものでなければならないのです。ですからこの「サービス」をお店で完璧に実行するためには並々ならぬ努力が要ります。マニュアル等で管理することもできません。サービスを完璧に実施するにはまずお店としてきちんとした方針の下に、スタッフを地道に教育していくしかありません。スタッフの「人間教育」を徹底しなければならないのです。「サービス」がきちんとできていないお店が多いのはこの事が非常に難しく時間がかかるという理由からなのです。



第2回 接客がクレームになる場合

2010/06/14 1:27 に 編集部担当 が投稿   [ 2010/06/28 4:23 に更新しました ]


今回はまず接客とクレームについてお話します。一般的に飲食店で「サービスが悪い」とお客が感じる時とはどんな場合でしょうか。この場合はほとんどが前述の「接客」ができていない場合です。正確に言うと「接客が悪い」のです。

・あいさつがない
・テーブルの案内で待たされる
・オーダーをなかなか取りに来ない
・料理が出るのが遅い
・スタッフを呼んでもすぐに来ないあるいはいない
・etc

これらは間違いなくお客に「サービスが悪い店」と思われてお店に良い印象をもたれません。但しすぐにクレームになるかと言うとほとんどの場合はそうはなりません。上記のようなことがあってもよほどのことがない限り大半のお客は黙っていて、おおひろげにクレームを付けることなくお店を後にします。このようなお客を「サイレントクレーマー」と呼んでいます。実はお店にとってこのことが大問題なのです。もしクレームが出たならそれに対して適切な処理をすることによって対応が可能です。それによって改善もできます。しかしながら「サイレントクレーマー」の場合は対応のしようがありません。お店としてもその原因を自覚することも改善することもできません。知らず知らずにどんどん病気に蝕まれていくのと同じように、お店のイメージが悪くなっていくのです。

但しこの「接客」はマニュアルやスタッフ教育の整備によって、比較的容易に実行できます。前回も述べたように「接客」はお客に対して普遍的なものであるために実行しなければならない項目とそのためのポイントを明確にすれば誰にでも実行することができるからです。そうすることによってクレームが起こったり、サイレントクレーマーが出てきたりすることをある程度防ぐことができます。要は基本的なスタッフ教育、飲食店スタッフとしてのしつけができているかいないかということなのです。ですがこの飲食店スタッフのしつけすらできていないお店が多いのですが、それはまた後日にお話ししましょう。

では「サービスが良い」とお客が感じる場合はどうでしょう。この場合の「サービス」とは、前回の「接客とサービス」の「サービス」の部分が関係してきます。次回はこの「サービス」の話です。


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第1回 接客とサービスはどう違うのか

2010/06/14 1:24 に 編集部担当 が投稿   [ 2010/06/28 4:22 に更新しました ]


まず第1回目はお店のサービスについてです。まず皆さんは「接客」と「サービス」はどう違うと思いますか?そんなのどちらも同じでしょと思うかもしれませんが、実はこの二つの意味は大きく違います。

「接客」は言うなれば業務であり、例えば「いらっしゃいませ」とか「ありがとうございました」とかの通常の挨拶であったり、ウェートレスが注文を取りにきたり、料理を運んできたりといったものです。言い換えるとこのような「接客」は飲食店というサービス業においては必ず実行しなければならないものであり、やらなければクレームになったりお客を不愉快にさせたりします。皆さんがもしどこかのお店に行って店員から「いらっしゃいませ」と言われなければどう思いますか?少なくともいい気分にはなりませんよね。

他方「サービス」はお客の立場で考えねば実行することはできません。例えばお客が来店したときにそのお客がどのような人たちなのかを考えて最適なテーブルに案内する、恋人同士なら眺めのよい静かな席に、子供連れの家族客なら少々騒いでも平気な大きめのテーブルに、ビジネスのお客なら商談しやすい周りから離れた静かなテーブルに。これがお客の立場で仕事をするということでありサービスの初歩であるといえます。

分かりやすく言うと「接客」はどのお客にも普遍的なものであり「サービス」はお客一人一人によって違うものなのです。なぜ最初にこの話をするかというと、実は飲食店ではこの「接客」と「サービス」がごっちゃになっていたり、「サービス」はおろか「接客」すら満足にできていないお店が非常に多いからなのです。私は専門家ですから、飲食店に対してもちろん厳しい目は持っていますが、それを抜きにしても「あれ!??」と思うことが最近よくあります。次回はそのエピソードをお話します。

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