第1回 フランチャイズチェーンの仕組み

2010/06/14 2:41 に 編集部担当 が投稿   [ 2012/09/29 2:01 に更新しました ]

プロローグ

フランチャイズチェーンシステム(FC)という言葉は良く聞くと思います。飲食店を開業しようとお考えの方にはこのFC加盟を開業方法のひとつとして考える方も多いはずです。でもフランチャイズシステムをきちんと理解し説明できる方は少ないのではないでしょうか。

この連載コラムでは飲食店を開業する方法のひとつとして、FCの仕組みや加盟方法、FC本部の探し方といったフランチャイズシステムの基本的知識からFC加盟時の注意点やトラブルの回避方法、悪質なFC企業にだまされないように事例を挙げて解説していきます。

また様々なFC本部を取材し、実際にFC加盟店として起業された先輩起業家の方々の生の声や、FCチェーンを随時ご紹介していき、飲食店を開業される方々の参考になるような新鮮な情報を発信してまいります。

飲食店開業にはどのような知識や技術が必要か

通常飲食店を開業しようとするとき、どのようなノウハウが必要でしょうか。


メニューの構築や調理の技術、

食材の安定的な調達ルートの開拓、

管理技術、

接客技術、

販売促進、

広告宣伝、

従業員教育、

マニュアルの作成

現金管理、PL管理等々

 
主なものでもこれだけのノウハウや技術もしくはその経験が必要です。

あなたがこれらのノウハウや経験を充分お持ちならば、FCでの飲食店開業は必要ありません。なぜならそのノウハウを用いてすぐに飲食店を開業できるからです。外食産業での経験や飲食店での勤務経験が充分あり、やりたい業態がすでに決まっている場合はFCに加盟するよりも、ご自身で開業したほうが儲けや経営の自由度という観点から、将来的な結果が良い場合があります。 

他方業界経験に乏しい場合や安定的に経営したい場合など、FC加盟のほうか適しているといえます。これから起業しようとしている多くの方はこれら全てのノウハウや経験がある方のほうが少ないですよね。そこにフランチャイズチェーンビジネスが存在する理由があるのです。

フランチャイズチェーンはノウハウを提供してくれる

フランチャイズチェーンとはFC本部が飲食店経営に必要なさまざまなノウハウを提供して、そのノウハウであるシステムや技術を加盟店が利用して店舗経営を行なうものです。店舗経営に必要なスキルはFC本部が提供してくれますから、すぐにでも飲食店を開業することが可能になります。

 

言い換えると外食におけるフランチャイズチェーンは、すでに成功している飲食店業態ビジネスにおいてFC本部が加盟店である第三者に対して、知名度のある商標や特許等の使用を許し、本部が持っている店舗デザインや看板、内装等の施工を許し、メニューレシピ等を開示してオペレーションを指導し、本部のブランド(店名)にて営業を許可するものです。 
FC本部の中にはその他人材教育、食材等の供給、什器類の設備の設置とメンテナンス、販売促進や広告宣伝等、幅広く加盟店に対して支援している場合もあります。

 

したがって加盟する側からは、このような成功しているブランドやシステムをそのまま利用できるところに、大きな魅力と利点が存在するのです。

また一般的にSV(スーパーバイザー)と呼ばれる加盟店指導員が定期的に来店し、一定の店舗運営水準に問題がないかを客観的に判断し指導を行います。 
またSVはFC本部と加盟店との情報の共有化という大きな役割を担っています。

FC加盟するには対価が必要

ではこのようにFCチェーンで開業することは良いことばかりかと言えば、もちろんそうではありません。まず今まで述べてきたような利益を享受するわけですから、それに対する対価=お金がかかります。店舗開業に必要な資金とは別に、一般的なFC本部では加盟金として数百万円が必要です。また開業後も店舗運営費とは別に、売上や利益に応じたロイヤリティを支払う必要があります。

またノウハウや技術の指導をFC本部より受けるわけですから、その指示には従わなくてはなりません。いくら独立した一国一城の主であると言ってもFC加盟店である以上勝手なことは許されません。メニューひとつとっても加盟店サイドで勝手に変更することは普通許されません。FC本部は統一性と安定感を是としていますから個々の加盟店の暴走は決して許しませんし、そのようなことができないよう、常に監視しています。

以上述べてきたようにFCに加盟して起業することは、飲食店に関するスキルがなくても成功ビジネスを用いて開業できるという最大のメリットがあるわけです。したがって比較的容易に飲食店を始められるわけなのです。